Data - Eda

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alright?

Data

Eda

  • Eda001:

    tachibana-environment-life

    Eda.001tachibana - environment - life

    刑事:
    2月7日、女子高生による中年銃殺事件の、目撃者証言。
    質問に入らせてもらう前に、身元の確認を行わせていただきます。
    牧野真二29歳、会社員、お勤め先は開拓社。
    家電メーカーで間違いないですね?
    念のため、ご住所言ってください。

    牧野慎一郎:
    はいよ。
    品川区上大崎30-19-105。
    目黒レジデンス504。

    刑事:
    はい、ありがとうございます。
    一応この会話は録音されますが、外部には一切漏れませんし、ご安心ください。
    では早速ですが、現場であなたが見たことを、できるだけ細かくおっしゃってください。

    牧野慎一郎:
    どっから話せばいいの?その日の朝からかい?

    刑事:
    いえ、事件の前後で結構ですよ。
    ふっ、まあ、気楽にどうぞ。

    牧野慎一郎:
    あぁ。

  • Eda002:

    personality-answer-naturality

    Eda.002personality - answer - naturality

    刑事:
    あなたは二人連れだった?

    牧野慎一郎:
    あぁ・・・それが?

    刑事:
    いやぁ、店員の話によると、あなたとご相席の人が・・・随分若かったそうで。

    牧野慎一郎:
    あぁ、なんか言いたけだね。

    刑事:
    実はあの店って、そういう待ち合わせ場所でよく使われるんですよ。

    牧野慎一郎:
    残念だけど、俺はそういう趣味はないんでね。
    ちょっとした知り合いだよ。

    刑事:
    そうですか。
    そのお知り合いさんにも、お話聞かせていただきたいんですけどねぇ。

    牧野慎一郎:
    あれから連絡ないし、なんで俺がそんなことまでしなくちゃいけないの?

    刑事:
    事件解決のため、少しでも情報が欲しいんですよ。
    犯行に使われた銃も回収できてないですしねぇ。

    牧野慎一郎:
    その子が持ってったってこと?
    まっさか、彼女はまだ中学生だぜ?

    刑事:
    断言はできませんけどね、可能性があるということです。
    あの時店にいた人で、身元の確認が取れてないのは、その子だけなんですよ。
    もう少し、詳しいことを教えてもらえませんかね?

  • Eda003:

    psychomotor-will-psychomotor

    Eda.003psychomotor - will - psychomotor

    牧野慎一郎:
    俺の証言で、彼女に不利になるようなことは、言いたくないんだけどなぁ。

    刑事:
    いやまだ決まったわけではないですし、単純に連絡取りたいだけなんですよ。
    別にあなたが気になさることなど何もないのでは?
    それとも何か・・・?

    牧野慎一郎:
    いやぁ、何もないが、ネットワーカーのエチケットとしてね。
    ネットで知り合って、それで会ったんだ。
    けど、メールアドレスなんて残すような子じゃないぜ。
    相当な腕だよ。

    刑事:
    というのは?

    牧野慎一郎:
    彼女はミトニック並みだよ。

    刑事:
    つまり、ハッカー?

    牧野慎一郎:
    あぁ・・・間違いなくな。

    刑事:
    それでは、あなたの方からは連絡はつけられないってことですか?

    牧野慎一郎:
    まぁつけられないことはないよ。
    1回俺から連絡したわけだし。
    でもそのアドレスを、今もチェックしているかは保証できないけどな。

    刑事:
    そうですか。
    それでは仕方がないですね。
    では、あとはうちの方で調べますよ。
    そのアドレスは、教えていただけますね?

    牧野慎一郎:
    あぁ、構わないが・・・お宅にできるのかな?

    刑事:
    うちの専門家に相談してみますよ。
    もし彼女から連絡があっても、今日のことは内緒にしておいてください。
    これは、あなたのためにもなることです。

    牧野慎一郎:
    ほぉ、今度は脅しかい?

    刑事:
    とんでもない。
    それに、我々にはもっと大事なことがあるんですから、その邪魔をされない限りは、大抵のことには目をつぶりますよ。
    そういうことです。

  • Eda004:

    scold-habit-glasses

    Eda.004scold - habit - glasses

    刑事:
    牧野さん、ご無沙汰ですね。
    ああ、お元気じゃなさそうですから、手短にしますよ。
    あなたはこれから自身が発言されることに、責任を持てますか?
    あ、牧野さん!

    牧野慎一郎:
    あぁ・・・このところ眠れないんだ。
    デスクトップを見ていると、落ち着くんだ。

    刑事:
    ここは本当は禁煙ですが、落ち着くんであれば構いませんよ。
    早速始めますが、今日おいでいただいたのは。

    牧野慎一郎:
    玲音のことだよな!?

    刑事:
    はい。
    あなたは例の発砲事件の後に、彼女に会いましたか?

    牧野慎一郎:
    あぁ・・・多分ね。

    刑事:
    多分、というと?

    牧野慎一郎:
    俺にはもう、わからないんだ。

    刑事:
    一体、何を。

    牧野慎一郎:
    はぁっ、はぁはぁ・・・。
    なぁ刑事さん、精神科の先生呼んでくれよ。
    俺もう、ダメだ。
    死にたくなんかないのに、つい死のうとしてるんだよ。
    見てくれよ、この傷。
    もう切るとこないよ。

    刑事:
    第7取り調べ室だが、ドクターを連れてすぐ来てくれ。
    こいつもダメだ。
    おい、やめるんだ!
    ・・・すまん、あぁもうドクターはもういい。
    掃除を呼んどいてくれ。
    それと、コーヒーを一杯。

  • Eda005:

    therapy-life-distrust

    Eda.005therapy - life - distrust

    橘総合研究所職員:
    まずは初めに、当研究所における2件の研究員自殺に関して、世間では何かSF小説のような、非人道的な研究のために起こった事件のような憶測が飛んでますが、全くそのようなことはありません。
    当研究所は戦前より、福祉的な意味合いでのコミュニケーションの研究や、精神病理の基礎研究に注力しており、臨床の現場とは基本的に呼べません。
    グループ内の総合病院からの依頼で、医療チームに参加することはありますが、基本的に私どもは研究をしているだけなのです。
    ただ、今回の悲劇的な事件、彼女のご両親になんとお詫びしていいのか、その気持ちだけでいっぱいですね。

    記者:
    亡くなられた女性の研究員は、何名かの患者を持っていたと聞きますが?

    橘総合研究所職員:
    彼女の場合、臨床現場を研究対象としていたため、ちょっと特殊なケースと言えますね。
    ただし、これは彼女本人の希望です。

    記者:
    亡くなられた研究員、精神病になっていたという噂がありますが、それは本当なのですか?

    橘総合研究所職員:
    今となっては、何とも言えないところですが・・・ま、当然自殺という行為に至ってるわけですから、それが何であったか・・・。
    それを精神病といえば、そうだとしか言いようがないですなぁ。
    まあ言い方はいろいろあるかもしれないが、彼女の心が病んでいたのは、まぁそんなとこでしょう。
    臨床医の場合、自殺まではいかなくとも、人を相手にしている以上、勤務上のストレスはかなり高いと思います。
    精神科医と言っても、人間ですから。

    記者:
    それは患者に影響されるってことですか?
    患者の病気が移ったのでは?

    橘総合研究所職員:
    伝染病ではないので移るという表現は正しくはありませんが、感化されることは、多少あるでしょう。
    それを移ると言えば、言えないこともないでしょう。
    先ほどの件と同様、言い方だけの問題です。
    ただ、皆さんがこうした言葉を聞いて、いたずらに不安になるといけないので、あえて言っときますが、彼女の元患者は、いたって健康です!
    まあプライバシーの問題もあるので、患者の実名を上げることはできませんが。

    記者:
    自殺された女性の上司の件と、彼女の件は、何か関連はないのでしょうか?
    その、いわゆる・・・男女の関係とか。

    橘総合研究所職員:
    現在調査中の部分であるのと、ご遺族の方のお気持ちを考えると、コメントするのが・・・いいことなのかどうかわかりませんが、近しいものの話では全くそんな関係ではなさそうという話でした。むしろ・・・。

    記者:
    むしろ?

    橘総合研究所職員:
    いやぁ・・・とにかく、そういう関係ではなかったようです。
    本人たちの名誉のために言っておきますが、彼らは極めて優秀であり、研究に対しても非常に真面目に取り組んでました。
    優秀な研究者であり、当研究所としても大きな痛手であると。

    記者:
    今後、このような事件の可能性は?

    橘総合研究所職員:
    そうですね。彼らの場合も、もう少し早く気づけば、こんなことにならなかったのかもしれません。
    逆に、非常に優秀な研究者だったため、私どもは彼らの行動に関して、あまりにも監視しなさすぎたのかもしれません。
    今後の対策としまして、当橘グループでは、一連の研究所に定期的なアセスメントを実施して、予防に力を入れたいと思います。